こんにちは。
先日お客様から、胸式呼吸より腹式呼吸の方が身体に良いですか?と聞かれました。
イメージ的にそう思っている方もいらっしゃるようですが、どちらも必要な呼吸法です。
それぞれ説明しますと、胸式呼吸は、胸郭という肋骨に覆われた部分を拡張させることで肺を膨らませて呼吸する方法で、胸が横に広がる感じで呼吸します。
短時間に多くの酸素を取り込む必要のある時、運動時や活発に動いているときは、胸式呼吸が必要です。
胸式呼吸は交感神経を活発にしますので、筋肉に適度な緊張を与えてくれるため、活動時に必要な呼吸法と言えます。
一方の腹式呼吸は、横隔膜を下げることで肺を膨らませる呼吸法です。
リラックス時の呼吸法で、お腹が膨らんだり凹んだりする感じです。
副交感神経を活発にしますので、筋肉を緩めてくれます。余計なエネルギーを使わずに酸素を全身に送れると言えます。
ただし、完全な使い分けは無くて、どちらの呼吸を意識して行ったとしても、胸郭も横隔膜も動きます。比率の問題だけですね。
一般的には胸式呼吸が女性に多く、腹式呼吸が男性に多いと言われますが、身体はその状況に応じて、自然に呼吸を変えてくれます。
特に運動などで酸素が足りない時には、腹式呼吸では対応できない為、胸式呼吸に自然になっています。
これらのことから、どちらが良いというのはありません。
両方とも必要ですし、状況によって身体が自然に呼吸を変えてくれます。
普段から心肺機能を高めておくことの方が重要になってきますので、適度な運動が大事と言う結論になってしまいますね。




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